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【暮らしのこだわり】長く大切にしたいartiganoさんの革製品

子どもが産まれてから持ち歩く荷物がやたらと増えるようになり、せめてお財布は小さいものに変えたいなあとずっと探していました。探し続ける早7年。ようやく「コレ!」というものに巡り会えました!

それが、枚方に工房を持っておられるartiganoさんのミニマムウォレットです。

使い始めてまだ1ヶ月程度ですが、毎日財布を見る度にため息が出てしまうほどのお気に入り。

今回はそんなartiganoさんの革製品の魅力をインタビューと共にご紹介します。

工房Artiganoのこと

工房Artiganoは、代表の縄田さんが2016年にオープンさせた革製品の製造販売を行うショップです。枚方に工房(店舗)があるほか、ネットショップでの販売や、新製品のクラウドファンディングをされていることも。

財布やカードケースといった小物を中心にしたレザークラフトが人気で、修繕をしながら長く使うサスティナブルなスタイルが支持されています。

Artigano webサイト

使いやすさへのこだわり

Artiganoの作品の一番の魅力はなんと言ってもその使いやすさ。小銭入れやカード入れの形状など、一般的な「よく見る形」に囚われない、使いやすさを探求した形が特徴です。

私自身が購入に踏み切ったのも、この使いやすさへのこだわりに共感したためでした。

ミニウォレットは小ささと引き換えに、小銭入れが取り出しにくかったり容量が小さい物が多くなっています。また、お札を折り畳んで入れる必要があったり(5万円くらいしたFU〇LAのミニウォレットは1万円札は3つ折りにしないと入らずすぐに手放しました。)カード入れが無かったりと、「パーティーでミニバッグを持つ時にはこれでもいいかな?」程度の用途しか想定していない物が市場でも主流になっています。

Artiganoのミニマムウォレットは、そんなミニウォレット界の常識を覆してくれました。

小銭入れがぱっかーーーー!

チラッと見えているお札入れは、1万円札もゆとりを持って収納できます。

小銭入れの前にはカード入れもあり、ハード素材のカードでも5枚程度は入ります。カード入れの下部に穴があることで、カードを押し出すことが出来るのも嬉しい!

そして、この小銭入れ・カード入れ部分をくるんと巻くような形で3つ折りになったつくりなので、お札にきつい折り目が付かないという思いがけない嬉しいポイントもありました。(折り目がきついとスーパーマーケットやコンビニのセルフレジでお札がなかなか入らずイラっとするんです。)

従来の形にこだわらず、使いやすさを探求したArtiganoの作品だからこそ、使う人に新しい発見や便利さをもたらすことができるのだと感じます。

長く愛用できる工夫

Instagram @k_artigano

Artiganoの革製品には長く愛用できる工夫があります。トレンドに左右されない変わらない魅力を持つ質の良いレザーを使用していることで、時間が経つほどに風合いが深まり、愛着と味わいをもたらします。

また、金具やレザーの損傷などの修復も受け付けており、Artiganoで購入した商品であれば何年経っていても良心的な価格で修繕してもらうことが可能です。

一過性のトレンドアイテムをその都度購入するのではなく、いつまででも大切に使いたくなる、愛着があるから直してまた使いたくなる、そんなサスティナブルな暮らしを無理なく体現できるのもArtiganoの魅力の1つでしょう。

クラウドファンディングが熱い!

Instagram @k_artigano

Artiganoでは新製品を開発した際にクラウドファンディングを行っておられることがあります。例えば最近なら、薄さと使いやすさを突き詰めた二つ折り財布「usuha2」のクラウドファンディングを開催され、1000人以上の支援を受けて完売となりました。

リターンという形で販売前の製品を通常よりもお得な価格で手にすることができ、支払う料金はArtiganoへの支援金として更なる良い作品を生み出すために使われます。

支援を募るWebページには、製品の魅力やこだわりポイントがたくさん記載されており、縄田さんの製品にかける思いに「どうせお財布を購入するのならArtiganoのクラウドファンディングで買いたい」という気持ちになってきます。

次にどんな商品が生み出されるのか、クラウドファンディングとしてプロダクトになるのかどうかは現時点では不明ですが、そういった情報はインスタグラムなどで発信されているため今後も要チェックです。

もっと知りたい、Artiganoのこと

Artiganoの作品がどのようにして作られているのかなど、工房Artigano代表 縄田さんにお話を伺いました。

きっかけは自宅看護から

Instagram @k_artigano

もともとは趣味でレザークラフトをされていたという縄田さん。「趣味」を「仕事」にしようと考えたきっかけは、当時自宅で飼われていたワンちゃんの看護でした。「老衰で看護が必要になり、残り短い一生の最期に出来るだけ一緒にいてあげたくて在宅での仕事を始めました。」2014年から個人での販売をスタートされ、2年後に「工房Artigano」を立ち上げられてからは、設計から製作までの全てを自ら工房で行われています。

「効率の良さ」が使いやすさに

Artiganoの作品には既存の革製品によくある、デザインを重視して使い勝手は考えられていない、というような物がありません。「どこかで見た事のある形」「ありがちな、作りやすさを考えた形」ではなく、ひとつひとつに使い勝手を考えたアイデアが詰まっています。

「私自身が効率主義で、効率の悪い物が嫌いなんです。革製品を作るうちに既存の型紙を使って作った製品の効率の悪さに気づきました。自分のアートとして生み出す作品の中の型紙という部分だけが自分のアートではないというのも嫌になり、型紙もオリジナルで作るようになりました。」

小銭を探すのにもたつかない大きく開く小銭入れ、スムーズに出し入れができるカード入れなど、効率の良さを考えた作りが使いやすさに繋がっています。

何かを真似したり、参考にするようなことはなく、頭の中で立体を組み合わせて型紙を考えるという縄田さん。繊細で緻密な設計も、頭の中で組み上げてから紙で試作した後に革で調整して作り上げられるのだとか。Artiganoの作品が、他とは違うオリジナルな作りになっているのはこのためです。既存の「当たり前」を覆す革新的なアイデアが作品ひとつひとつに詰まっています。

これからのArtigano

コロナ自粛前は各地でのイベント出展や販売会を開催されていたArtiganoですが、直近のイベント予定は未定です。販売はネットショップが中心で、実物を見て購入するなら枚方の実店舗もオススメです。

Artiganoの商品は独自の製法を用いているため自社製造でしか作れず、委託業者に制作を発注することはできません。「今後はその部分を強みとして活かし、工房直売のクラフトブランドを目指していければと思っています。」現在は2名で製作から販売までを行われていますが、今後は従業員を増やして自社の生産力を向上させるべく検討中です。

Artiganoで一生物のアイテムを。

流行りのものやみんなが持っている物を選んでいた若い頃。子どもができてからは、生活スタイルの変化と共に考え方も大きく変化し、たくさんの物を所有する満足感よりも、本当に気に入った物を大切に長く使いたいと考えるようになりました。

作り手の思いが詰まったArtiganoの財布は、私にとって、いつまでも大切にしたい「一生物」です。

みなさんも大切にしたい「一生物」が、Artiganoで見つかりますように。

 

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