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親子のふれあいにー絵本で子育て!ライター目線で選ぶおすすめ絵本も紹介しますー

子どもが産まれるとなにかとあちこちで「子どもには絵本を読んであげるといい」というような話を耳にします。市の検診や保健師さんのお話などでも、絵本を読み聞かせすることを薦められますよね。そんな周囲からのおすすめで、なんとなく読み聞かせをしているママも多いのではないでしょうか。

今回はそんな絵本による子育てを実際に体験している我が家の経験を交えて、絵本の力やおすすめ絵本についてご紹介したいと思います。

絵本で子育てってどういうこと?

絵本は子どもを楽しませるものであって、その絵本で子育てって何?という意見を耳にしたことがあります。確かに、目についた絵本をただ読んで聞かせるだけだと、子どもを楽しませるレクリエーションでしかありません。絵本に、子育ての一部を負担してもらうには、それなりの「絵本選び」と「環境」が必要になってきます。逆にいうと、その二つさえクリアすれば、絵本に子育てを少し任せられるということです。

具体的に我が家の事例を挙げると、挨拶等の生活習慣の習得、トイレトレーニング、おともだちとの関わり方、などはほぼ絵本の力にお任せし、私から子どもたちへ「こうしなさい」と指示したりすることはありませんでした。「私から教えないようにしよう」と意識をしたつもりはありませんでしたが、その時その時に必要な絵本を選び、読み聞かせをしていると子どももなんとなく絵本から学んでいっていたようです。そんな風に、絵本を読むことで本来ならば親がすべき教育的なことを、絵本の中から子ども自身の力で学びとるということが絵本で子育てをするということなのだと思います。

絵本にふれあえる環境とは?

絵本で子育てをするには、たくさんの素晴らしい絵本にふれあえる環境を整えることがはじめの第一歩です。図書館を利用する、購入した絵本は子どもが自ら選びやすい形で収納する、などといった、絵本を子どもが身近に感じられるようになる工夫が必要不可欠になってきます。我が家では長女が3ヶ月の頃から「童話館ぶっくくらぶ」の定期配本を取っています。月に2冊程度、子どもの成長にあわせた絵本をセレクトして送ってくれるもので、自分ではなかなか選ばないような絵本をも手に取ることができるのが魅力です。童話館以外にも、こういった定期配本サービスを行っているところは多数あるので、絵本を選ぶのが苦手なママは検討してみてもいいかもしれません。

3歳までに一万冊を目標に!

うた200、読み聞かせ1万、賢い子、とはKUMONの幼児教育のスローガンです。歌を200曲一緒に歌ったり、読み聞かせを1万回してあげるくらい、言葉でのコミュニケーションを取ると賢い子どもになる、という意味の言葉で、私が長女を妊娠していたころに見かけ、意識して取り組んできました。一万冊と言うと途方もない数字に感じますが、子どもが絵本に興味を持ち始めた二ヶ月ごろから、一日10冊(10回)読んでいると3歳までにクリアすることが可能な数字です。子どもは同じ本を何度も読んで欲しがる事もあるので、一冊を10回読んだ日もあります。

とはいえ、長女の場合は3歳までにクリアできましたが、次女は産まれてすぐの一年間、まだ長女のための読み聞かせをしていたため、次女の発達に合わせた読み聞かせはほぼ始められておらず、すでに3歳になって半年を過ぎていますが一万冊は達成できていません。3歳までに!と無理して頑張らなくても、子どもに絵本を読み聞かせるのに、3歳を過ぎてからでは遅すぎるということはないのではないかと勝手に解釈しています。大切なのは、たくさん絵本を読んで、子どもとの時間をより密に過ごすということなのではないかと思います。

実際のところ絵本の効果は?

「3歳までに一万冊」を実行して子どもが東京大学に現役合格した!というママの話もマスコミなどでみたことがありますが、我が家の5歳の娘には読み聞かせによる、目に見える成果は出ていません。「読み聞かせをしなかった場合どうなっていたのか」という比較ができないので、なかなか難しいですよね。ですが、親ばか目線とはいえ、言葉の発達や語彙力は他の子よりも優れているのではないかと思います。私が文体や言葉遣いの正しさを注意して絵本を選んでいることもあってか、幼稚園の先生にも接続詞や比喩の表現が年齢のわりには的確だと言われたこともあります。それらが絵本のおかげだと言い切ることはできませんが、少なくとも絵本の好きな子に育ってはくれているようです。

ライター目線で選ぶ、おすすめ絵本4選

さきほど少し触れたように、私は図書館や本屋さんで子供のための絵本を選ぶときに、文体や文章を絵本選びの基準にしています。情操教育上子どもに良さそうな絵本や、ベビーが喜ぶ絵本など、web上ではいろんな視点でのセレクト記事がありますが、今回はママライターという目線で個人的におすすめしたい絵本を4つご紹介したいと思います!

表現のおもしろさを学べる「きょうはみんなでクマがりだ」

私は基本的にはオノマトペの多用された絵本はあまり選びません。「水が流れる」という言葉の意味を知らないベビーの時期なら、「じゃあじゃあ」でその意味を理解することもあると思うのですが、少し大きくなってきてから読む絵本なら「じゃあじゃあ」と書いていない方が子供の想像がふくらむのではと思うからです。「ちょろちょろ」でも、「じゃあーっ!」でも、子供の頭の中でどんな風に想像するかは幅があってもいいし、時には大人が考えもしなかったオノマトペの出現も楽しみのひとつだからです。

ですが、「きょうはみんなでクマがりだ」のなかに出てくるオノマトペは、どれをとってもありきたりではなく、情景が目に浮かぶような表現で気に入っています。比喩の言葉なども含め、言葉による表現のおもしろさを感じられる作品で、我が家の5歳と3歳の娘も普段の生活の中でこの絵本の文章を口にすることがあるほど。初めは勇ましく、クマ狩りをしようと困難な道のりも越えていくのですが、クマにいざ会うと勢いよく引き返してきて、やっぱりおうちが一番、という、なんだかほのぼのする内容も、海外作品らしいユーモアが感じられる一冊です。

物語のおもしろさを学べる「マトリョーシカちゃん」

子供の絵本は言葉の繰り返しや読んだときの語呂の良さが重視されているものも多く、物語として内容のある作品は少ないですよね。私自身、本が好きで、本から数多くのことを学んできたという経験があるため、子どもたちにもぜひ本を読む楽しさを感じてほしいと願っています。

このマトリョーシカちゃんは、子どもの絵本には珍しく、「起承転結」がしっかりと準備されています。退屈で仕方のないマトリョーシカちゃんが道行く人をパーティーに誘う、という導入部分から、おともだちが次々にやって来るという深掘り、来客者が怒り出すという思いもよらない「転」部分、そしてみんなで仲良くダンスをするというかわいらしい結末が、そんなに長くない絵本なのにしっかり展開されています。ベビー向けの単調な絵本から、ストーリーを頭の中に思い浮かべて読む児童書へのステップとして読み聞かせたい絵本です。

言語力を養う「ちびゴリラのちびちび」

いろんな意味を一語で表す、「ヤバイ」や「エモい」などの言葉は、子どももどこからか覚えてきて口にするようになりますよね。そういった言葉を使うなというつもりはありませんが、何を聞いてもヤバイ!と返事されると(例えば作った料理の感想などは特に。)なんだか寂しいですよね。どんな風に美味しいのか、とんなところが楽しかったのか、そういった表現ができる子になってほしいので、表現力を向上させられるような、豊かな言葉の絵本に心惹かれます。

この「ちびゴリラのちびちび」という絵本では、森にすむいろんな動物たちがそれぞれにちびちびという名前の赤ちゃんゴリラを大切に思っています。ですが、それぞれに好きな気持ちを表現する仕草や行動、言葉は違っていて、読んでいると「好き」ということを表現するのにもいろんなアプローチがあるということに子どもでも気がつきます。いつもそばにいるという「好き」や、言うことをなんでも聞いてあげる「好き」、遠くから見守ってくれる「好き」など、子ども自身も身近な人のことを思い浮かべて聞けるのではないでしょうか。

一言の単語にもいろんな側面があるということや、付け足す言葉で意味がかわることを、子どもが無意識にでも感じてくれることで、言葉での表現力の向上につながるのではないかと思います。

どんな人になってほしい?絵本で子育てビジョンを

いかがでしたか?ただなんとなく読み聞かせをするのではなく、「どんな子になってほしいか」「今どんな絵本が必要か」などを意識して選んだ本を読むことで、毎日の読み聞かせもぐっと深まり、意味がでてくるのではないかと思います。

家事をしている時などは、絵本を読んで欲しがっても「あとでね!」と後回しにしてしまいがちですが、一日のうちの15分程度でも、子どもと絵本をのんぴり読む時間が作れると、親子共々少し心に余裕ができてくる気がします。

素敵な絵本で、子どもとの読み聞かせタイムをぜひ楽しんでみてくださいね。

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