先日竹田城跡に行ってきました。私も夫もお城好きで、いつか行きたいと思っていたものの、行ったことのある人達から「結構ハードだから妊婦さんには無理」→「結構ハードだから小さいお子さんがいたら大変」と聞いていたので見送り続けていました。
実際に行ってみると、家族連れも案外多く方法を選べば楽しめるかな?と思ったので、今回は「家族で楽しむ竹田城跡レポ」をご紹介したいと思います!
竹田城跡基本データ
竹田城跡は、兵庫県朝来市(あさごし)にあり、高度の高い山の上にあることから「天空の城」「日本のマチュピチュ」と呼ばれることもある城跡です。天守を始めとする建物はなく、石垣や堀といった縄張りしかないものの日本100名城に選定されている歴史のある城跡です。
観覧料
大人(高校生以上)500円
中学生以下無料
年間パスポート1000円
アクセス
最寄り駅のJR竹田駅からは天空バスで行くことができるので、公共交通機関利用で行く場合でもアクセスは良好です。大阪からでは特急はまかぜを利用するとプチトリップ感を味わえる距離でおすすめ。
自家用車を利用する場合でも、竹田城跡の近くまでは車で上がれないため、竹田駅の駐車場か山城の郷に駐車してそこからはバスを利用することになります。
子連れじゃ無理って噂はホント?
竹田城に行きたいと言うと、よく子連れでは無理!と言われていました。私が体験した結論から言うと、「無理ではないけどなかなか大変」。どんなところが「子連れじゃ無理」と言われる原因になるのかを知って、対策を考えておけば行けなくはないのではと思います。
歩く距離が長い
竹田城跡に入城する場合、車やバスが入れない道を通っていく必要があります。バスで最大限に近づいても、バスを降りたところから竹田城跡までは徒歩約20分(0.9㎞)のところまでしか行けません。そこからの道は舗装はされているものの、急な上り坂になっているため運動不足なママ(まさに私のことです。)ならぐったりしてしまうレベルです。長女は山歩きに慣れているので特に問題はなかったのですが、4歳の次女は途中で疲れて夫に抱っこしてもらっていました。
ひたすら山道
竹田城跡に向かう山道は片側にはガードレール、もう片側は山肌という感じなので子どもが走り回るのは見ていて怖いです。道幅は狭いわけではなく、舗装されてはいるので目的地に向かって歩ける子なら大丈夫ではありますが、何家族か合同でのハイキングなどで子どもが多いときには不向きかもしれません。
トイレ・自販機は竹田城跡にはない
山道の途中に一か所従業員用の駐車場があり、そこがトイレと自販機の最終スポットです。竹田城跡に入城してからはトイレも自販機もないので最終スポットを見逃さないよう注意しましょう。私たちが行った日はすごく暑い日だったので、山を登っているうちに持って行っていた水筒が空になってしまい竹田城跡に着いてから子どもたちに「飲み物飲みたいー」「喉乾いたー」とごねられました。予備の飲み物など多めに準備しておくのをおすすめします。
興味のない子には楽しくない
お城や歴史に興味のある子なら楽しめるかとは思いますが、そうでなければ子どもが楽しめるような施設や工夫があるわけではないので退屈してしまうかもしれません。我が家の次女も「わざわざこんなに歩いて来てようやく着いたのになんもないやん!」(抱っこされてたくせに)と怒っていました。ちなみに長女はパンフレットの内容などを読んで欲しがるタイプなので、ここは〇〇があったところやな!とそれなりに楽しんでいました。
子連れ注意ポイントと対策
子連れじゃ無理と言われる点をいくつか挙げましたが、対策をあらかじめ考えておけば安心です!
歩くつもりで準備を
飲み物の準備や服装など、長く歩くことを想定した装備を準備しておく必要があります。竹田城跡は飲食できるので、お菓子などを持って行って「頑張ったご褒美」として見晴らしのいいところでおやつタイムにしてもいいかもしれません。
車で行くなら駐車場チェックを
車で竹田城跡に行く場合、駐車場に停めてから天空バスで竹田城跡の近くまで上がります。(バスを利用しない場合は、一番近い駐車場からでも約40分かかるのだとか。)つまり駐車場は竹田城跡に近くても遠くても関係なく、どちらかといえばバス停までが近い所がおすすめです。
竹田城跡に一番近い「山城の郷」駐車場は、お土産屋さんや飲食店も併設されていて便利ですが、第一駐車場がいっぱいの場合は少し離れた第2駐車場に停めることになります。第2駐車場からバス停までが急な階段でかなり体力を削られました。
山城の郷に行ってみて、もし第2駐車場を勧められたら、竹田駅最寄りの駐車場を利用する方が楽かもしれません。
子どもと下調べを
竹田城跡がどんな所か、あらかじめ子どもと下調べをしておくと、竹田城跡についてからも楽しめるのではと感じました。例えば、石垣の構造などは子どもでも理解しやすいのでおすすめです。接着剤も使わず、ただ積んでいるだけで長年崩れない石垣の不思議さや昔の人の知恵を感じられると竹田城跡で、より楽しめます。
雲海を見るなら?
竹田城跡といえば雲の上に浮かぶ姿を、よくポストカードなどで見かけます。雲海を見るならどうすればいいのか、受付の方に聞いてみました。
時期と時間が大切
雲海が出る時期は、9月の終わりごろから4月の早朝で、なかでも 11月から12月にかけてが最も濃くでやすいのだとか。日の出ごろから朝の8時頃まで見ることが出来るのですが、12月に入ると入場時間が10時からになるので、朝4時半から入場可能な9月1日から11月30日がおすすめです。
決め手は天気
朝来市のホームページによると、雲海が出やすい日の条件は以下の通りです。
- よく晴れている
- 朝方と日中の気温の差が大きい
- 風が弱い
雲海は、いわゆる「霧」なので、寒暖差が大きいほど濃い霧が出るということになります。週間天気予報などでチェックして、雲海の出そうな日なら早めの時間に行くことにしてもいいですね。
子どもと雲海を見に行くなら
子どもを連れていく場合は、暖かい服装をして行くことが最も大切です。早朝で、高度も高いため気温が低い日も多く、普段着では寒くて雲海を楽しむ余裕がないという事にもなりかねません。
体温調整をしやすい服装で、暖かい飲み物を持っていくなど、雲海をゆっくり楽しめる工夫をしておきましょう。
また、早朝だと薄暗い場合もあるので、保護者は子どもから目を離さないように気を付ける必要があります。
竹田城跡で自然と歴史に触れる
子どもと行くのは大変だと言われる竹田城跡ですが、今回実際に子どもと行ってみた私自身「行ってよかった」というのが感想です。石垣を見て昔の人に思いを馳せる姿に成長を感じ、自然の中を歩く心地よい時間を共有することができました。
大変ではないと言うと嘘になりますが、工夫次第で、大変なだけではないいい経験が出来るのではと思います。
ぜひ家族のお出かけリストに加えてみてくださいね。