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【高槻市】教育を受ける権利を全ての子どもたちに「高槻つばめ学習会」

高槻市で中学生を対象に無料で通える学習会をされているボランティアグループがあるのをご存知ですか?

 中学生の学習塾にかかる費用は公立で平均年間20万円(文部科学省平成28年度「子どもの学習調査」より)と高額で、これにより生活を圧迫されているというお宅もあるほど。「高槻つばめ学習会」は、学習塾に通わせる経済的な余裕のないおうちのお子さんに、無償で勉強を教える活動をされているグループです。

今回は実際にどういった活動をされているのか、ママの目線でお話を伺ってきました。

お話を伺ったのは、、、

今回お話を伺ったのは、高槻つばめ学習会で代表をされている茶山さんと、元教諭で現在は学校ソーシャルワーカーをしながらつばめ学習会で講師をされている江木さんのお二人です。お話を伺ったのは土曜学習会の最中で、生徒さんと講師のみなさんの熱意を背中で感じながらインタビューさせていただきました。

ここからはおふたりから伺った内容を元に、つばめ学習会についてご紹介させていただきます!

つばめ学習会ってこんな所

2016年に開設された高槻つばめ学習会は、同代表の茶山さんが「経済的な理由で子どもに我慢させずにすむための選択肢になれば」と設立されたボランティアグループです。毎年20人程度の中学生を受け入れており、講師として10代からシニア世代までの約50人が勉強を無償で教えられています。

つばめのように「巣立ってまた戻ってくる」ことを目標に

つばめ学習会の名前の由来は、生徒として講師の先生方の親切心に触れ、今度は自分たちが人の役に立ちたいと考えて親切心を社会に還してくれる人材を育てたいと考えたことなのだそうです。

講師として来られる方の多くは社会人で、忙しい仕事の合間を縫ってでも誰かの役に立ちたい、応援したいと考えて志願して来られます。そんな親切心に触れるからこそ、子どもたちも真剣に学習に取り組み、自分の未来を自由に思い描けるようになってきます。

学習会の意義

中学生の通塾率は高く、約61%の児童が学習塾に通っているとされています。(国立教育政策研究所 全国学力・学習状況調査2017年データより)その分学校の授業を「塾で学んだことの復習」として受けている子が多く、授業の進度や理解度の点でも学習塾に通っていない子には厳しい状況です。自宅学習をする場合でもわからないところは学校の先生や親に聞くしかなく、毎日の家庭学習にかかる時間が増えて子どもの負担は大きくなります。

また、高校への進学を考える際には学習塾で得られる進学情報も重要で、志望校を考える段階から面接での質問の傾向など学校では知ることができない生の情報が得られます。学習塾に行けない子は学校の勉強はできていても、そういった情報の面で劣ってしまい進学に差し支えるという場合も。

つばめ学習会では、学習塾に行けない事情のある子を生徒として受け入れ、無償で勉強を教えています。学校の授業についていけない、高校進学のための勉強をしたい、といった子どもたちの希望に合わせてボランティア講師がマンツーマンやグループで授業をします。講師陣はベテランの方も多く、過去に受け持った生徒さんから聞いた情報などから進学情報も把握しています。

先生達ってどんな人?

こどもを預ける親の立場としては、ボランティアで来られる講師の方たちがどんな人なのか気になりますよね。というわけで、講師をされている江木さんにもお話を伺ってみました。

江木さんってこんな人

江木さんは高槻つばめ学習会発足時から講師として来られているベテラン先生です。元は学校教諭として勤務されていたのですが、子どもたちの抱える問題は教育現場だけの問題ではないと感じるようになりました。校内暴力や家庭の問題など思春期の生徒たちはそれぞれに様々な問題を抱えており、そういった福祉的な立場からも子どもたちのサポートが必要不可欠だと感じたことから教諭を辞め、現在は「学校ソーシャルワーカー」としてご活躍されています。

つばめ学習会へは、江木さんが教員を辞めた時に声をかけられて参加するようになりました。「生徒と話をするのは得意なんです。」とおっしゃる通り、勉強を教えるだけではなく学習時間外で生徒たちの相談にのることも多いのだとか。「私自身、ここで教わることも多い。」本業の方も忙しい中、タイミングがあれば土曜学習会を覗いて生徒たちとコミュニケーションを取られているのは、つばめ学習会が江木さんにとっても大切な場所になっているからなのかなと感じました。

見学をさせていただいた時は学習会の真っ最中でしたが、どの先生も真剣で子どもたちの進度に合わせて丁寧に教えておられるのが印象的でした。

入会の流れ

つばめ学習会へは中学生のお子さんなら誰でも申し込み可能です。現在はコロナウイルスの関係もあり、受け入れ人数を減らして対応されておられますが、まずはお問合せを。

ホームページから問い合わせ

ホームページ内メニューより「お問合せ」を選択し、フォームからお問合せができます。この問い合わせですぐに入会するわけではないので、まだ入会を迷っている方でもOK!

学習会の見学

毎週土曜日に開催されている「土曜学習会」を見学させていただけます。城内公民館や市民会館など公共の施設でされていて、午後1時から4時までいつでも見学が可能です。

体験入会

実際にどんな風に教えてもらえるのかのシミュレーションを兼ねて、体験入会をすることも。安心して勉強できる環境がどうか、子ども本人がリサーチできます。

親子面談

保護者と子どもさんと、つばめ学習塾スタッフが面談をして、入会後のことやご家庭でのお子さんの様子などお話しする機会を作ります。保護者の方との連携も子どもたちが安心して通える塾としては必要なポイントです。

実際に入会

ここまでの順序を経てようやく入会です。つばめ学習会では英語、数学を中心に勉強でき、それぞれに得意な先生が担当科目を分けて受け持ちます。理科などの科目は特訓講習などとして別に授業があります。受講料はもちろん全て無料で、教材費等も必要はありません。

子どもの夢を応援したい

少子化が叫ばれる現代、教育費を理由に子どもをあきらめる夫婦も多いと聞きます。また、コロナウイルスの影響での収入減少などで急激に教育費の捻出が難しくなったというお宅もあるのではないでしょうか。「大人の事情が子どもの夢や将来をつぶしてしまうこと、経済的な理由で子どもに我慢をさせることが少しでも少なくなれば」と茶山さん。

実際に取材をさせていただき、子を持つ親として、つばめ学習塾が子どもの夢を応援するための選択肢としてもっと広く子育て世代に普及していってほしいなと感じました。

子どもを経済的に学習塾に通わせる余裕がない、というご家庭はぜひ下記のホームページからお問い合わせを!

高槻つばめ学習塾HP

 

 

 

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